台湾のDigiTimessは11月27日、新型iPhoneの販売が予想を下回ったため、Appleがサプライヤーに対し二回目の発注削減を実施したと報じ注目を集めています(9to5Mac)。
iPhoneの需要の弱さによって、台湾のサプライチェーンメーカーは大きな影響を受けていて、例えばiPhoneのカメラレンズのサプライヤーLargan Precisionは11月の収益が10月より減少すると予想しているほか、iPhone用フレキシブルPCBのサプライヤであるCareer Technologyは、Appleの注文削減に対処するために110名の派遣労働者を解雇したとのことです。iPhoneの組み立てを担当する業者も、予想を大幅に上回る受注削減に対処するため人員削減プロジェクトを進めているとされています。
ただしAシリーズプロセッサを生産するTSMCだけは例外のようで、iPhoneの受注が減少したとしても、Apple以外の多数のクライアントが7nmプロセス製造ラインが空くのを待機している状態のため、影響は少ないとのこと。
AppleがiPhoneの発注を削減したとの噂は一ヶ月前ほど前から流れていて、今回の報道が前回の削減を別の側面から伝えている可能性はありますが、"second wave"とはっきりいいきっている事が真実ならば、さらなる削減が実施されたのかもしれません。
9to5Macのコメント欄には、最近のiPhoneの価格が高すぎるのが不審の原因だとするコメントが書き込まれています。