AppleはiOS 11.3以降で、バッテリーの劣化度などを表示することができる「バッテリーの状態」表示機能を追加しましたが、iPhone XR/XS/XS MaxでiOS 12.1以降を使用している場合、サードパーティ業者が交換したバッテリーを使用していると、この「バッテリーの状態」が表示できなくなっていることがわかりました(iFixit、MacRumors)。
具体的には以下のような画面が表示される模様です。
バッテリーの状態ページには「重要なバッテリーメッセージ」として、「このiPhoneが正規のAppleのバッテリーを搭載しているかどうかを検証できません。このバッテリーの健康状態は入手できません」と表示されています。また最大容量(劣化度)やピークパフォーマンスへの対応情報も非表示となっていることが分かります。
iFixitなどによるとiPhoneのバッテリーはTexas Instrumentsのマイクロコントローラーを搭載しており、本体とペアリングすることで認証されるとのこと。このペアリングを行う専用ソフトウェアをサードパーティ修理業者が使用できないためこのようなメッセージが表示されるようです。
iFixitは、サードパーティ業者や修理キットを使用した、iPhoneのバッテリーの交換を阻止するためのユーザーに対する敵対的行為だと批判していますが、Appleには劣悪なバッテリーの使用にようる事故を阻止したいという意図があるのかもしれません。