iPhoneやiPadなどiOSデバイスのホーム画面に、大量の消せない顔のアイコンが増殖する「YJSNPI(ヤジュウセンパイ)ウイルス」が拡散しているとトレンドマイクロが警戒を呼びかけています(トレンドマイクロブログ、ケータイWatch)。
「YJSNPIウイルス」をインストールしてしまうと、人の顔のアイコンが大量にホーム画面に追加され、場合によってはホーム画面から強制終了する現象が発生します。アイコンは通常の手順で削除することができません。
ウイルスは、別のランサムウェアを作成した容疑で6月に逮捕された少年が作成したもので、「iXintpwn(アイシントポウン)」とも呼ばれています。トレンドマイクロのセキュリティアプリでは「TROJ_YJSNPI.A」と認識されるようです。
実体はアプリではなくiOSの構成プロファイルを悪用したものと説明されています。構成プロファイルは、端末の機能制限や、Wi-Fi、VPN、電子メールサーバ、資格情報など多数の設定を一括して行うことができるiOSの公式機能ですが、今回はこの機能を悪用しています。
顔のアイコンは、インストールされた不正な構成プロファイルを削除しても消すことはできず、Macを所有している場合「Apple Configurator 2」から削除する方法や、そうでない場合iPhoneを初期化して消去する方法が紹介されています。
TwitterやYoutubeを利用してリンクが広がっているそうです。構成プロファイルをインストールしようとする場合、警告が表示されるはずですので、各種構成プロファイルの安易なインストールは避けたほうが良さそうです。