iPhone 6/6 Plusで発生中とされる、画面上部にグレーのバーが表示されタッチにも無反応になる不具合「Touch Disease」。この問題を解決すべくiPhone 6シリーズのユーザーがApple Storeに殺到していることがAppleInsiderの独自調査により明らかとなりました。
AppleInsiderの根拠となるデータは米国の4つの大きなApple Storeから取得したもの。測定期間は6日間で、3日間はTouch Diseaseの報道が行われる前、残り3日間は報道が行われた後のデータとされています。
Touch Diseaseが周知されるまでの8月20日から22日の前半3日間には、4つのApp Storeで合計2,804人の顧客がiPhoneの修理のために訪問。内547人がiPhone 6、965人がiPhone 6 Plusユーザーで、47人のiPhone 6、265人のiPhone 6 PlusがTouch Diseaseが原因だと判定されています。
報道が行われた後の8月23日から25日までの後半3日間では、合計3,039人の顧客がiPhone修理のために訪問し、564人がiPhone 6、1,094人がiPhone 6 Plusのユーザーで、66人のiPhone 6、409人のiPhone 6 PlusがTouch Diseaseとみなされた模様。
表にまとめると以下の通りとなります。
期間 | iPhone全体 | iPhone 6 | TD | 割合 | iPhone 6 Plus | TD | 割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8月20日〜22日 | 2,804人 | 547人 | 47人 | 8.5% | 965人 | 265人 | 27.5% |
8月23日〜25日 | 3,039人 | 564人 | 66人 | 11.7% | 1,094人 | 409人 | 37.4% |
期間全体を通してiPhone修理に訪れるユーザーのうち11%以上がTouch Disease関連のものであることがわかります。Appleストアのスタッフの中ではこの問題は「flickering」と呼ばれているようです。
Appleはこれまでハードウェアに関した不具合を無料で修理する修理プログラムを発動してきた実績がありますが、修理プログラムが公開される次期がいつになるのかは不明瞭です。例えばMacBook Pro 2011のGPUの修理プログラムは2013年の10月頃から指摘されていましたが、結局2015年2月になるまで修理プログラムは発動されませんでした。
Macと比較するとiPhoneの製品寿命は短いと予想されるだけに、早めの対応が期待されます。