Mac用の高機能ターミナルソフト「iTerm 2」の最新版「iTerm2 2.0」がリリースされました(ニュース、Changes、ダウンロード)。
iTerm2はMac標準のTerminal.appの置き換えとして利用できる高機能な端末ソフト。今回3年間の開発期間を経てiTerm2の2番めのメジャーバージョン2.0がリリースされました。現在公式サイトから OS X 10.7+(Intel CPU)対応のフル機能版と、OS 10.5(PowerPC)対応の機能制限版がダウンロードできます。
tmuxとの深い統合
バージョン2.0の主な新機能として挙げられている点は以下の通り。
- tmuxとの深い統合。iTerm2がtmuxと直接通信し、tmuxの仮想ウィンドウをネイティブウィンドウまたはタブとして描画することができる。tmuxを簡単にナビゲートすることが可能になる。
- toolbeltの追加。toolbeltはウィンドウの右側に表示され、実行中のジョブ、ペースト履歴、メモを取るためのフィールドを表示したり、新しいセッションを開くための機能を提供する引き出しとなる。
- トリガーをサポート。トリガーは正規表現にマッチするテキストを受信したときに働くアクションを定義。例えば、エラーを赤でハイライト表示したり、ビルド完了時にDockをバウンスさせたり、自動的にプロンプトを反応させたりできる。
- ターミナルのあらゆる側面をカスタマイズすることができる新設定の追加。
- セッションのプロファイルを自動的に変更したり、ペーストボードをリモートで操作したり、Dockアイコンをバウウンスさせたりできるようにある新しい独自のエスケープシーケンス。
↑toolbeltを表示させてみたところ。
メジャーバージョンアップにふさわしく様々な新機能が追加されていることが分かります。tmuxとの統合のほかにも、トリガーや新しいエスケープシーケンスを使って様々な作業が便利になりそうな予感。
標準ターミナルもいいですが、これを機会にiTerm2を試してみるのもいいと思います。