Mac用の人気ターミナルアプリ「iTerm2」のメジャーバージョンアップ版v3.0.0がリリースされました。現在公式サイトの安定版の表記はv2.1.4となっていますが、自動更新機能によってv3.0.0がダウンロードできる状態となっています。
v3.0.0はiTerm2のメジャーバージョンアップ版で、「iTerm2 Version 3 in Beta」で説明されている通り多数の新機能が追加されています。
具体的には以下の機能が追加されています。
- 新しい外観: モダンなOS XのフラットなUIに更新
- シェル統合: プロンプトの変更や通知が可能に
- コマンド履歴: シェル統合がインストールされている場合コマンドが履歴が保存される。Toolbeltに表示して再利用可能
- 最近使ったディレクトリ: シェル統合がインストールされるとディレクトリの使用履歴が保存される。Toolbeltに表示して再利用可能
- 自動プロファイルスイッチ: ホスト毎に設定を変更できる機能
- セッションの復元: tmux風に処理を復元できる
- インラインイメージ: ターミナルの中に画像を表示できる。アニメGIFにも対応
- バッジの導入: 右上に表示できる大きなテキスト
- パスワードマネージャ: keychainと連携しパスワードの入力を自動化
- Undo Close: 閉じたセッションやタブ、ウィンドウをUndoできる
- タブバーを左に
- ダイナミックプロファイル: プロファイルをJSONに保存できる
- カーソル位置の補助: カーソル位置を見失わないための機能
- タイムスタンプ: 最終更新時刻を記録しコマンドの実行時間やエラーメッセージが表示された時間を確認できる
- 出力のキャプチャ: 例えばコンパイラのエラーメッセージを正規表現でキャプチャしToolbeltに表示、ダブルクリックで該当部分をエディタで編集といったことが可能に
- その他改良: パフォーマンスの改良や不具合の修正が多数
Applescriptの互換性が無くなっている(とはいえ簡単に修正できる)ようで、修正する方法が案内されています。またAlfred用の「Terminal / Shell」Featuresに指定するApple Scriptも掲載されています。詳細はiTerm2 Version 3 in Betaをご確認ください。
なおv3.0.0インストール後iTerm2が開けないエラーが発生した場合、一端不利iTerm2を削除してv3.0.0をインストールしなおし、それでもだめならOSを再起動すれば良いようです(公式フォーラム)。