Java言語によるRubyインタプリタ実装「JRuby」の最新プレビュー版「JRuby 9.0.0.0.pre1」が20日(現地時間)、リリースされています(リリースノート)。現在公式サイトから、バイナリ / Windows実行ファイル / ソースファイルなどの形式でダウンロードできます。
JRuby 9.0.0.0.pre1でまず驚くのはバージョン番号が一気に上がっていることかもしれません。JRuby 9000という呼び名に関しては「多年の努力とJRubyサブシステムの広範囲のリブートを表している」と説明されています。
JRuby 9000の主な機能配下の通りです。
- Ruby 2.2との互換性(ただし一部機能はまだ実装されていない)。
- 伝統的なコンパイラー設計に基づく新たな最適化ランタイム。
- POSIXフレンドリーな新たなIOとプロセス。
- MRIから完全に移植されたエンコーディング/トランスコーディングロジック。
Ruby 2.2の機能として以下の機能はまだ実装されていません。
- Refinements #1062
- Enumerator#feed
- Kernel#spawn close-on-exec support
- ObjectSpace::WeakMap#each and Enumerable inclusion
- ObjectSpace::count_objects
- Thread#handle_interrupt is not yet fully functional
- POSIX-friendly IO, TTY, and Process logic is not used on Windows
2014年12月9日にリリースされた最新安定版は「JRuby 1.7.17」だったので一気にジャンプアップしたJRuby 9000に期待が集まりそうです。