2日未明から始まった大規模なKDDIの通信障害に関し、同社の高橋誠社長は本日記者会見を行い、西日本では11時ごろに復旧作業が終了しており、東日本エリアは17:30ごろに復旧作業終了予定であることを明らかにしました(NHK)。
今回の通信障害ではauやUQモバイル、povoの利用者のほか、KDDIの回線を利用している格安スマホ事業者の利用者なども含め最大で3915万の利用者に影響した可能性があるとのことです。通信障害の保証については「カスタマーサービスにもたくさん意見を頂いているが、いま一律に補償するということは回答を持ち合わせていない」とのこと。
通信障害は携帯電話だけではなく、KDDIの回線を利用している気象庁のアメダスデータにも影響を与えており、金子総務大臣は、今回の問題が「電気通信事業法上の重大な事故に該当すると認識している」と述べています。
通信障害のきっかけとなったのは、中継網をつなぐコアルーターの新製品への交換で、通信トラフィックのルート変更を実施している際に「VoLTE交換機でアラームが発生した」とのこと。VoLTE交換機で輻輳が発生し、加入者データベースに登録した位置情報をVoLTE交換機に反映できず、加入者データベースでデータの不一致が発生したとのことです(日経クロステック)。