KGI証券の著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、Appleの2016年のiPhone出荷数に関して、トップ5のスマートフォンベンダー(Samsung、Apple、Huawei、Oppo、Vivo)中、唯一減少が見込まれると悲観的な予想していることが明らかとなりました(MacRumors)。
Kuo氏は2016年のiPhone出荷数を1.9億台から2.05億台と予想。2015年のiPhone出荷数が2.3億台だったことを考えると、最悪の場合18.1%、最高でも11.6%ほど出荷数が減少することになります。
Kuo氏はiPhone出荷数減少の根拠として小型の「iPhone SE」の需要はそれほど大きいものではないこと、および以下の3点をあげています。
- 競争の激化
- 新しいユーザー体験の商業化のために時間が必要なこと
- ユーザーを引きつけるためにイメージチェンジが必要(例えばフォームファクターの変更)
現在のところiPhone 7は、iPhone 6sを薄型化した筐体をベースとし、3.5mmヘッドフォンジャックの廃止や、背面のアンテナラインの除去が行われているとみられています。また一部のiPhone 7 Plusモデルではデュアルレンズカメラの採用が行われるのではないかとの噂も流れています。Kuo氏これだけでは買い換えの魅力に欠けると考えているのかもしれません。
Appleは今年ではなく、来年発売される「iPhone 8」で大幅なiPhoneのリニューアルを計画しているという噂もあるなか、今年のiPhoneの出荷数にも注目が集まりそうです。