地球の自転にあわせるため、公式時計に「うるう秒」を追加する習慣が2035年以降停止することが決まりました(CNET Japan).
11月18日パリで開催された国際度量衡総会(CGPM)において、世界各国の代表者が行った投票により決定された事項で、2035年までに変更が実施される予定です。
1972年以降、天文時(UTI)と原子時計で運用されている協定世界時(UTC)が0.9秒以上ずれるとうるう秒が追加されてきましたが、今後は1秒以上のずれが許容されることになります。
うるう秒は地球の自転に依存するため予測不可能で、デジタル時代に大混乱を引き起こす危険性があり、Facebookを運営するMetaや、Googleなどのハイテク企業もうるう秒の廃止を求めてきました。実際、過去のうるう秒では、Linuxサーバーが高負荷になるなどの実害が発生したこともあります。
国際度量衡総会では、少なくとも1世紀はうるう秒を追加するべきではないとの提案が行われ、UTIとUTCが1分ずれてもかまわないとされています。しかしどの程度の乖離を許容するのかの上限は、今後他の国際機関と協議し、2026年までに決定する予定とのことです。