The Document Foundationは8月5日、オープンソースのオフィスソフト「LibreOffice」の最新版「LibreOffice 7.0」をリリースしたことを発表しました(公式ブログ、Neowin)。OpenDocumentFormat(ODF)1.3のサポートや、パフォーマンスを向上させるたSkiaグラフィックエンジンとVulkan GPUベースのアクセラレーション機能の追加、DOCX、XLSX、PPTXファイルとの互換性の改善などが行われています。
まず、ODFはLibreOfficeの標準化されたドキュメントのフォーマットで、OASIS技術委員会仕様として最新の1.3に更新されました。ドキュメントのデジタル署名や、XMLドキュメントのOpenPGPベースの暗号化に対応するなど、いくかの新機能が利用可能となっています。
次に、SkiaグラフィックスエンジンとVulkan GPUベースのアクセラレーションによるパフォーマンスの向上も期待できます。Skiaグラフィックスエンジンは、AMDのスポンサーシップのによって実装され、Windowsではデフォルトとなっています。Vulkanは最新のGPUで高効率なクロスプラットフォームなアクセスが可能な新世代のAPIです。
さらに、DOCX、XLSX、PPTXファイルとの互換性が向上しています。DOCXは2007互換モードではなく2013/2016/2019モードで保存されるようになり、XLSXではチェックボックスの書き出しや、31文字以上のシート名を持つXLSXファイルへの書き出しが可能になっています。
LibreOffice 7.0は安定しているものの、アーリーアダプターやパワーユーザー向けとされていて、生産性を重視する場合は、よりテストと修正を重ねたLibreOffice 6.4.5を使用することが推奨されています。