2020年末に発売されたM1搭載Macは、処理性能の高さから多くのユーザーの人気を集めています。しかし、最近のIntel版Macと同様に、主要なパーツはロジックボード上にはんだ付けされており、購入後にRAMやSSDが気軽にアップデートできないという問題を抱えていました。
このようななか、中国のエンジニアがM1 搭載Mac miniのRAMとSSDを、8GB/256GBから、16GB/1TBにアップグレードすることに成功したと報じられています(9to5Mac)。
今回の方法は、中国・広州のエンジニアYang Changshun氏が発見したもので、中国のソーシャルメディアで広まり、chongdiantou.comにて画像付きで詳細が紹介されました。RAMとSSDモジュールが取り外された写真や、アップグレードされたストレージがmacOSで正常に認識されている事を示すスクリーンショットが掲載されています。
交換プロセスは非常にリスクが高く、当然ながらAppleの保証が無効になると考えられます。また、はんだ付けされたオリジナルのハードウェアを強制的に取り外し、新しいコンポーネントに交換した場合、耐久性と信頼性が維持できるのかという問題や、Appleが将来のmacOSのソフトウェアアップデートで非公式ハードウェアが動作しないように対応する可能性があることなども考慮する必要もあります。
M1 Macのアップグレードの方法として一般ユーザーが利用できる方法になることは考えづらいのですが、技術的な可能性としては興味深い試みだと評価されています。