Appleは3月8日(現地時間)、発表イベント「Peek Performance」を開催し、新しいデスクトップ型Macの「Mac Studio」を発表しました。Mac StudioにはM1 Max搭載モデルに加え、上位モデルとして、パーソナルコンピュータ向けとして世界で最もパワフルなチップとされる「M1 Ultra」を搭載するモデルも存在し、処理性能がどれほどのものなのか期待を集めています。
今回、このM1 Ultraを搭載したMac StudioのGeekbenchスコアがインターネット上に公開され、 28コアのIntel Xeon Wを搭載したMac Proのスコアを上回っていることがわかりました(9to5Mac)。
20コア搭載のM1 Ultraのシングルコアスコア1747で、これは他のM1チップのバリエーションとほぼ同じ値となっています。しかし、マルチコアスコアは24055で、Mac Proに搭載されているIntel Xeon W-3275Mプロセッサのスコアである19951を上回っています。
単純に考えてM1 UltraはIntel Mac Proに搭載されている最も高価なCPUより約20%高速ということなります。もちろんMac Proには、高速な64GB Radeon Pro GPUを2つ組み合わせることができたり、最大1.5TBのRAMを追加することができるなど、拡張性の高さの面で魅力が残されていますが、CPU処理性能の面では下位モデルに遅れをとったことになります。Appleが開発中のAppleシリコン搭載Mac Proが登場するまで、逆転現象は続くのかもしれません。
