Appleが発売したM2搭載13インチMacBook Proのベースモデルは、M1 MacBook Proのベースモデルと比較して、SSDの速度が大幅に遅くなっていることが判明しています。
YouTuberのCreated TechはM2 MacBook Proを分解し、256GBのSSDを搭載したベースモデルに、NANDフラッシュストレージチップが1つだけけ搭載されていることを発見。NANDチップが2つ搭載されていたM1 MacBook Proから構造が変更され、並列動作ができなくなったことが速度低下の原因であることをつきとめます(512GBモデルは従来同様2つのチップが搭載されていて速度の低下は確認されていません)。
これらはすべてAppleの製品である、MacBook Pro間の比較ですが、新モデルのパフォーマンスはWindowsノートPCと比較してもそれほど優れたものではないとの指摘が行われています(Windows Central)。
Windows Centralの編集者、Daniel Rubino氏は、CrystalDiskMarkベンチマークの結果をグラフ化したものを貼り付け、「SSDの性能低下は、新しい13インチMacBook Proではかなり劇的だ」とツイートしています。
This drop in SSD performance is quite dramatic in the new 13-inch MacBook Pro.
PCIe4 SSDs in 2022 Windows laptops are on a different level. Even for PCIe3 MBP performance is on the low end as Laptop Go 2 is faster. pic.twitter.com/O3KdBGaM1N
— Daniel Rubino (@Daniel_Rubino) June 28, 2022
M2 MacBook ProのSSDの読み込みと書き込みの速度は、PCIe4 SSDを採用した、ASUS ZenBook Pro 14 Duo OLEDやMSI GE76 RaiderなどのハイエンドWindows PCを大幅に下回っています。これは仕方がないこととしても、PCIe3 SSDを搭載したSurface Laptop Go 2に対しても劣勢で、優れた製品を期待するAppleファンを失望させるパフォーマンスだといえそうです。
SSDの速度が遅いことで、デバイス全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすだけでなく、コンテンツを外付けドライブに転送する作業などに時間がかかることになります。