「Macs Fan Control」は最近公開されたMac用のファンコントロールソフト(Free)。特徴はなんといっても、Mac OS X版だけでなく、BootCamp用としてWindows版のソフトが公開されていることです。BootCampの弱点の一つである、ファンコントロールがいまいち不完全という弱点が、Macs Fan Controlで解消されるかもしれません。
残念ながら現在BootCampは使っていないのでWindows版の使い勝手は紹介できませんが、ほぼ同じように使えると考えられるMac OS X版の使い方を紹介したいと思います(Windows版のスクリーンショットを見る限りだいたい同じではないかと思います)。
メイン画面
メイン画面です。画面左側がファンに関する情報。
- Min RPM / 設計上の最小の回転数
- Current RPM / 現在の回転数
- Max RPM / 設計上の最大回転数
- Control / 現在の制御方法(Auto = Mac OS Xのデフォルト制御)。
右側は各種センサーごとの温度。バッテリーの温度や、CPUの温度などが表示されています。後述しますが、どのセンサーの温度を使ってファンコントロールするか設定することができます。
ファンコントロールの設定
メイン画面のファンのところをダブルクリックしてファンコントロールの設定を行います。
Automaticは、デフォルトです。元に戻したいときはここを選びます。
Constant RPM valueは固定回転数を指定します。例えば6000をいれるとほぼMaxでファンが回転し続けることになります。
Sensor-based valueはセンサーの温度を基準とした制御を行います。デフォルトのファン回転制御に不満がある場合この設定を使うことになると思います。右側のリストボックスで、どのセンサーの温度を使うかを選択。
「Temperature that fan speed will start to increase form」はファンが回転数を増やし始める温度。「Maximum temperature」は最大の温度。例えば、CPU Diode 50度〜60度を設定した場合、CPU温度が50度に到達したときにファンの回転数が増え始め、60度になると最大回転数になるのだと思います。このへんPCのBIOS設定なんかでもお馴染みの考え方ですよね。
先ほどの設定を適用すると、ファンが4498RPMまで上昇しました。CPU Diodeが50度をこえていたので、ファンの回転数が上昇したわけです。うまく動いていそうですね!!
その他設定など
Preferencesで自動起動の設定をしたり、メニューバーに温度や回転数を表示したりすることも。
まとめ
実は以前はMacBookProでBootCampを使っていたのですが、最近はParallels上の仮想環境に移行してしまいました。その時決断した理由の一つはBootCampを使っていると夏場パームレストが耐えがたいほど熱くなる事でした。熱いままつかっているとMacの寿命が縮まりそうで不安でもありました。BootCamp版「Macs Fan Control」を使って適切に回転数を制御すればそのような事もなくなるかもしれません。選択肢の少ないBootCamp用ファンコントロールソフトとして有望株だと思います。
同種のBootCamp用ファンコントロールソフトとして「Lubbo's MacBook Pro Fan Control」もありますが、「Macs Fan Control」のほうUIなどの完成度も高いと思います(そのかわりオープンソースではありませんが)。
追記
2013年7月17日現在、Mac mini 2012が不安定になってフリーズする問題を解決するために常用しています。導入後フリーズしてないのでかなり効果があるかも。同様の問題で困っている方はぜひお試しを。