Appleが販売するMacの中で低価格かつ小型のモデルとして知られる「Mac mini」。根強いファンが存在するモデルですが2014年に10月に販売が開始された「Mac mini 2014」を最後に更新が行われておらず、現在発売から1300日以上が経過しています。
2018年の現在Mac miniは4年近く更新されていないマシンということで、CPUやGPUなどの各種スペックが見劣りするようになっているだけではなく、「Mini」という名前にも疑問が持たれる状況になっているのかもしれません。
著名ブロガーJohn Gruber氏は「Not Only Is the Mac Mini Outdated, It's No Longer Mini」と題した記事を公開し、Mac miniは時代遅れになっただけではなく、さほど小さいともいえなくなったとMiniの現状を指摘しています。
同氏はまずSix ColorsのJason Snell氏が今年の3月に公開した、Mac miniのかわりにIntel NUCを使用したという記事を引用し、Intel NUCの小ささに印象を受けたとしています。
また自身が昨年9月に公開した記事より、Apple TV 4KのGeekbenchスコア(Mac mini、Applt TV 4Kと同じA10Xを搭載したiPad Pro)がMac miniを超え、さらにApple TV 4Kを4個(2x2個)並べると1個のMac miniになるなどその小ささとパフォーマンスの高さを主張しています。
このことからApple TVはAppleがやろうと思えばコンパクトサイズのデバイスを作成できることを証明しているものの、macOSを動作させることができる小さなマシンを作成するのに興味がなくなったのだろうとまとめています。
Hacker Newsでは、この記事を受け、AppleはMacアプリやiOSアプリを作成するために開発者が必要とするハイエンドのMacは作成し続けるだろうが、(Mac miniを含めた)ローエンドそうではないと指摘するコメントや、低価格帯Macを使用するユーザーを、iデバイスに取り込んでいくAppleの長期的戦略だと指摘するコメントが寄せられています。
実際、AppleはモジュラーなMac Proを開発中であることは明らかにしていますが、Mac miniの新モデルに関しては明言を避けています。やはりこのまま新モデルが公開されず廃盤ということになってしまうのでしょうか…。