Appleは先日、2018年の秋にmacOSの最新版「macOS Mojave」を一般公開することを発表しました。
今回はこれに先立ち公開されているベータ版のインストーラーを利用し、「macOS Mojave」のインストール用USBメディアを作成する方法を説明します。インストール用USBメディアを作成しておくと、OSをクリーンインストールしたり、リカバリしたりする場合など、さまざまな場面で便利に使用することができます。
インストールメディアを作成する方法はフリーソフトを使用する方法を含め何通りか考えられますが、
今回はOSのインストールアプリの中に埋め込まれている「createinstallmedia」コマンドを使用した方法を解説します。
macOS Mojaveベータ版のダウンロード
記事執筆時、Apple Developer Programに加入している開発者はApple Developer CenterからmacOS Mojaveの開発者向けベータをダウンロードできます(一般向けパブリックベータ版も6月下旬より公開予定です)。
AppleのWebサイトからダウンロードできるmacOSDeveloperBetaAccessUtilityを実行すると、Mac App Store経由でmacOS Mojaveをダウンロードすることができます。
インストール用USBメディアの作成
まずUSBメディアを準備します。容量はAppleのドキュメントで最低12GBと説明されていますので、今回は16GBのUSBメディアを利用しました。
次にUSBメディアをMacに接続して、ボリューム名を確認します。
▲上の場合ボリューム名は「TOSHIBA」となっています。分かりづらい名前の場合、エンターキーを押して分かりやすい名前にリネームしておくと後の作業がしやすいと思います。
次にターミナルを開き以下のコマンドを実行します。ボリューム名の「TOSHIBA」は実際に使用するUSBメディアのボリューム名に変更してください。なおUSBメモリは自動的にフォーマット&消去されるため、ディスクユーティリティを使用した事前の消去は不用です。
sudo /Applications/Install\ macOS\ 10.14\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/TOSHIBA --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ 10.14\ Beta.app --nointeraction
コマンドが終了するまでしばらく時間がかかります。
なおコマンド実行時に「WARNING: "--applicationpath" is now deprecated.」と警告が表示されましたが、エラーではなく警告なのでとりあえず今回は無視しました。
▲「Install media now available at "/Volumes/Install macOS 10.14 Beta"」と表示されれば作成完了です。
▲16GBのUSBメディアを使用した場合、使用領域5.76GB、空き領域9.64GBとかなり余裕があります。
起動確認
作成したインストールメディアの動作確認を行います。なおmacOS MojaveはmacOS High Sierraからインストール要件が変更され、2010、2011年に製造されたMacのサポートが廃止となっていますのでご注意下さい。
▲Optionキーを押しながらMacを起動し「macOS Mojave」の起動メニューが表示されれば成功です。新たにインストールする場合やリカバリする場合は、こちらを選択して起動します。
まとめ
createinstallmediaは、歴代のmacOSのインストールメディアを作成するために使用してきた歴史あるコマンドで、macOS Mojaveでも引き続き使用可能です。
なお「WARNING: "--applicationpath" is now deprecated.」の件に関しては詳細が分かり次第追記したいと思います。