Appleが先日公開したmacOSの最新アップデート「macOS Sequoia 15.3」で、起動可能なバックアップを作成できなくなるという不具合が修正されていた事がわかりました(MacRumors)。
macOS 15.2では、サードパーティ製のバックアップツール「SuperDuper」を使って起動可能なバックアップを作成できないという問題が確認されていました。バックアップ作成プロセスの最終段階で、システムのプリブートファイルやリカバリファイルをコピーしようとした際に「Resource Busy」エラーが発生するのです。
Appleはサードパーティ製アプリに対して、オペレーティングシステムを直接コピーするのではなく、Appleのレプリケーションツールを使用するよう求めていて、このツールの誤動作が、SuperDuperのブータブルバックアップ作成機能に影響していたと考えられています。
この問題について、SuperDuperの開発者であるDave Nanian氏は「macOS15.3がリリースされ、それに伴い壊れたレプリケーターが修正された」と、自身のブログ記事で説明しています。
Just a quick post: macOS 15.3 is now out, and with it, a fix for the broken replicator.
macOS 15.3がリリースされ、壊れたレプリケーターが修正された。
ただし、Nanian氏は、レプリケーターのバグは修正されたものの、起動可能なバックアップがすべての場合に機能することを保証するものではないと注意を促しています。Appleは、セキュリティ強化の名目でmacOSとMacのハードウェアに変更を加えており、これが起動可能なバックアップの動作に影響を及ぼす可能性があるからです。
例えば、Appleシリコン搭載Macでは外部ブートのためには、内蔵SSDが動作し続けていることが必要で、内蔵ドライブが故障したMacでは、起動可能バックアップがあったとしても起動することはできません。