1990年代のMacintoshを体感することができる、Webベースのエミュレーター「System 7」と「Mac OS 8」が公開されています(AppleInsider)。
公開された仮想マシンは当時のMacintosh環境を忠実に再現していますが、スピードは全く異なり現代のMacの処理能力で動作します。そのためOSは即座に起動し、さまざまなソフトウェアをサクサクと動かすことができるようになっています。エミュレーター環境には便利なプログラムが満載されているだけでなく、データのインポート、エクスポート、保存も可能となっています。それだけでなく、ホストマシンからファイルやドキュメントをドラッグ&ドロップすることも可能です。
For #MARCHintosh2022 I'm launching two web-based classic Mac emulators: https://t.co/ENVg0cD75u and https://t.co/Kuyjc0HzWI.
They boot instantly, are filled with useful programs, allow data import, export and persistence, and try to bring the best of the web to retrocomputing. pic.twitter.com/tLgt7DisEF
— Mihai Parparita (@mihai) April 1, 2022
開発者のFelix Rieseberg氏によると、以前からBasilisk IIを利用しエミュレーターで動かすことはできたものの、非常に小さい画面が表示され使いづらい状態だったとのこと。同氏はこれを拡張し、ブラウザの広い画面を利用してクラシックなMac OSを動作させることに成功しています。新しいバージョンは、System 7とOS 8のどちらを選んでも同じように動作し、ブラウザを使って、事前の設定なしに実行できるという便利さを備えています。
日本語は使えませんが、当時は非常に高価で「高嶺の花」だったMacintoshを使ってみたいという方は実行してみてはいかがでしょうか。実装に関しても作者のブログで詳しく説明されています。