Appleは9月3日、開発者に対して「Notarizing Your Mac Software for macOS Catalina」と題した記事を公開し、macOS Catalinaで必須となる、アプリの「公証(Notarizing)」の要件を一定期間緩めることを発表しました(MacRumors)。
移行をスムーズに実行するために2020年1月までの間は、古いSDKを使用するアプリや、開発者IDで署名されていないコンポーネント含んだアプリなど、本来の要件を満たさないアプリでも公証を受けることができるとのことです。
緩められた条件は以下の通りです:
- Doesn’t have the Hardened Runtime capability enabled.
- Has components not signed with your Developer ID.
- Doesn’t include a secure timestamp with your code-signing signature.
- Was built with an older SDK.
- Includes the com.apple.security.get-task-allow entitlement with the value set to any variation of true.
要件を緩めることで多くのアプリが公証を受けることが比較的容易となり、ユーザーがスムーズにmacOS Catalinaに移行できることが期待されます。ただし猶予期間はあまり残されておらず、状況によっては再度の延期もありうると予想されています。