AppleがmacOSを安全に保つための努力は止まらず、OSのアップデートごとにさまざまなセキュリティ関連の新機能が追加されています。
macOS High Sierraで導入された「User-Approved Kernel Extension Loading」と呼ばれる機能もその一つです。サードパーティ製のカーネルエクステンションを導入する際、ユーザーの許可が必要となるというもので、例えばKarabiner-Elementsのようなシステムの中枢に深くかかわるツールが影響しています。
慣れれば簡単に許可できますが、最初のうちは戸惑ってしまい、何をすれば良いか分からないという方もいるかもしれません。
以下macOS High Sierraでカーネルエクステンションを許可する方法を説明します。
システム環境設定のセキュリティの一般タブで許可
カーネルエクステンションを利用したソフトウェアをインストールすると許可を求めるアラートが表示されます。
大抵は小さなアラート画面ですが、Karabiner-Elementsのように、丁寧に許可方法を説明してくれるアプリケーションもあるかもしれません。
▲許可するには「システム環境設定 > セキュリティとプライバシー」の「一般」タブを利用します。画面の一番下に「〜のシステムソフトウェアの読み込みがブロックされました」とあるのでその横の「許可」ボタンをクリックします。
これだけで完了です。
▲例えばVMware Fusionの場合は、カーネルエクステンションを許可していないと、USBデバイスが認識されないなどの不具合が発生します。その場合も「許可」することで正常に動作するようになります。
まとめ
「User-Approved Kernel Extension Loading」は、悪意のソフトウェアからmacOSを保護するための重要なセキュリティ機能です。ただし「許可」を忘れるとソフトウェアが正常に動作しない原因ともなります。macOS High Sierraでソフトウェアがうまく動作しない場合、カーネルエクステンションがブロックされていないかどうか確認することをお勧めします。