macOS MontereyおよびiPadOS 15では、1台のMacを使って複数のiPadやMacをコントロールすることができる「Universal Control」と呼ばれる機能が導入される予定です。
この機能は、6月に開催されたWWDCで発表されたものの、macOS MontereyやiPadOS 15の開発者向けベータ版ではいまだに利用できず、リリース後のバージョンアップで追加されるのではないかとも予想されています。しかし8月11日に公開されたmacOS Monterey beta 5で、Universal Control機能を有効化できることがわかりました(MacRumors)。
この機能を有効化するには、GitHubに掲載されている手順に従う必要があります。
- 「/Library/Preferences/FeatureFlags/Domain/Ensemble.plist」を作成する。
- Ensemble.plistの内容は以下の通り。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd"> <plist version="1.0"> <dict> <!-- not sure which one it is, so set both --> <key>Ensemble</key> <dict> <key>Enabled</key> <true/> </dict> <key>Enabled</key> <dict> <key>Enabled</key> <true/> </dict> </dict> </plist>
- 再起動する。
この機能は現在正式に公開されているわけではないため、手順を実行した結果システムに重大な障害が発生する可能性もあります。実行する場合は自己責任でお試し下さい。
なおMacRumorsがUniversal Controlをテストしたところ、公式にはサポートされていないものの、WWDCでのデモと同様に機能し、デバイス間の切り替え時のラグやレイテンシーが最小限に抑えられていたとのことです。ただし現状的には技術的にいくつかの問題が存在し、例えば、MacやiPadのシームレスな検出機能や、iPadOSのサポードがまだ実装されていないとのこと。現状はMac間での動作に留まっているようです。