Appleが今年の秋に公開する予定の「macOS Sequoia」では、画面録画を行うアプリ毎に毎週許可プロンプトが表示される可能性があることがわかりました(iDownloadBlog)。
Appleはこの変更を、画面録画アプリやスクリーンショットアプリの開発者が時代遅れのAPIを使うのを阻止し、現行のAPIを採用するために行っていると説明しています。
画面録画機能を活用しているあらゆる種類のアプリが、この変更の影響を受ける可能性があり、例えば、Keyboard MaestroやBartender、カラーピッカーなど、直接的に画面録画を行っていないように見えるアプリでも、ポップアップが表示される可能性があるそうです。
macOS Sequoiaで1週間毎に画面に表示される警告メッセージは、アプリが画面と音声にアクセスできることを知らせるもので、ユーザーは、「許可し続ける」をクリックするか、「システム設定を開く」をクリックして画面録画の許可を取り消すことができます。アプリのシステム設定で画面録画の許可を手動でオンにした場合も表示されるようです。
So, why do we have two permission dialogs for the same screen recording entitlement on macOS Sequoia now?
First, we get the “<app> would like to record this computer’s screen and audio.” Fine. But subsequently, we get “<app> can access this computer’s screen and audio.”Huh!? pic.twitter.com/mlDkOVe2sL
— Matthias Gansrigler 🇦🇹 (@eternalstorms) July 25, 2024
この挙動はバグではないようで、一部の開発者は、このポップアップがAppleが導入した新しいセキュリティ機能であることを確認しているそうです。著名ブロガーJohn Gruber氏は、「確認メッセージを毎週、使うたびにクリックしなければならないのは、決して小さな問題ではありません。こうした決定は、素晴らしい製品を作るのではなく、自分の身を守ることを優先する人々によって行われるものです」とAppleの決定を批判しています。
9to5Macによると、この変更はCleanShotXなどの画面収録ツールのほか、Discord、Zoom、Slackなど画面共有を利用しているアプリにも影響します。macOS 12で導入された新しいフレームワークであるScreenCaptureKitを使用するアプリにも適用されるそうです。
設定で回避不可能だとするとかなり煩わしい挙動となりそうです。