macOS Sequoiaでは画面収録を行うアプリに許可を与えるためのプロンプトが1週間毎に表示されることが判明しています。
Appleは新しいセキュリティ機能だと説明しているようですが、毎週煩わしいポップアップが表示されることになることから、開発者やユーザーから不満の声が上がっていました。
この機能について、macOS Sequoia beta 6では、週毎ではなく月毎に許可すればよいように条件が緩和されていることがわかりました(iDownloadBlog)。
スクリーンショットを確認すると、許可プロンプトには「Allow for One Month(1ヶ月間許可)」と「Open System Settings(セッティングを開く)」という二つのボタンが存在することがわかります。
ポップアップのテキストは以下の通りです。
[App name] is requesting to bypass the system private window picker and directly access your screen and audio. This will allow [app name] to record your screen and system audio, including personal or sensitive information that may be visible or audible.
なおシステム設定には、アプリを永久に許可する機能は存在せず、許可を取り消すことだけしかできないのは変わっていません。
この変更は、Apple公式のScreenCaptureKitフレームワークを使っているかどうかに関わらず、画面録画やスクリーンショット機能、マイクの録音機能を持つサードパーティ製アプリが影響を受けます。
画面録画を使って画面上のボタンを特定するKeyboard Maestroや、Bartenderのような一見関係のないアプリにも影響し、AppleがmacOS Sequoiaの正式版にこの機能を導入すれば、CleanShotX、PixelSnap、Zoom、Slack、Discordなどの多くのアプリでポップアップが表示されることになります。
9to5Macによると、クレイグ・ホッケンベリー氏は「Persistent Content Capture entitlement」によって問題を解決できる可能性があると指摘しています。とはいえAppleはこのエンタイトルメントを取得する方法について、文書やその他のガイダンスを一切提供しておらず、このままで、macOS Sequoiaリリース前にアプリの実装が間に合わないことになりそうです。