Asahi LinuxがMacの深刻な起動不能「macOS Sonoma Boot Failures」を発見

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MacでLinuxを動かす事を目指すAsahi Linuxプロジェクトが、macOS SonomaとmacOS Ventura 13.6に存在する深刻な不具合「macOS Sonoma Boot Failures」の存在を明らかにしました。

この問題は最近のバージョンのmacOSのリフレッシュレートの取り扱いに影響していて、ProMotionディスプレイを搭載したMacBook Pro(14インチと16インチ)が影響を受けるとのこと。macOS Sonomaの場合は、複数のmacOSバージョンを並行してインストールしている場合(1つはSonoma、もう1つはそれ以前)に、macOS Ventura 13.6の場合は単体でも発生するとされています。

2つのバグがアップグレード/ブートプロセスに潜んでいて、組み合わせると、マシンが常に黒い画面で起動し、DFU(Device Firmware Update)リカバリーが必要になる状態を作り出す可能性があるとのこと。

2つのバグは以下の通りです。

  • macOS Sonomaのアップグレードでは、システム・リカバリとして以前にインストールされたバージョンが使用される。これはある程度理にかなっているが、古いRecoveryOSと新しいファームウェアの間の後方互換性の問題を考慮していない。この不一致が原因でrecoveryOSが起動に失敗すると、System Recoveryが使用できなくなる。
  • 14インチおよび16インチモデルの場合、システムファームウェアがmacOS Sonomaバージョンにアップデートされると、ディスプレイがProMotion以外のリフレッシュレートに設定されている場合、そのシステムは古いmacOSやAsahi Linuxを正しく起動できなくなる。これには、これらのシステムがデフォルトの起動OSとして設定されている場合のリカバリーモードや、少なくとも次のOSアップグレードまでのシステムリカバリーも含まれる。

Asahi Linuxプロジェクトは、14インチ/16インチMacBook Proを持っている場合、アップグレードを試みる前に、ディスプレイのリフレッシュレートがProMotionに設定されていることを確認するよう推奨しています。

この問題はAppleに報告済み(バグレポート番号FB13319681、FB13319708、FB13313702)ですが、10月31日時点で、macOS Sonoma、macOS Venturaで修正されていないとされています。

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