Linux用デスクトップ環境のメモリ使用量を比較したブログ記事が詳細で凄かったので紹介します(Part 1、Part 2)。
主にPart 1は軽め、Part 2は重めのデスクトップ環境について、それぞれのメモリ使用量をレポートしているのですが、スクリーンショット入りで解説されているので見ているだけで楽しいです。
いくつか気になるデスクトップ環境をピックアップしてみました。
wm2
wm2はなんとメモリ使用量0.7MBの極小ウィンドウマネージャーです。極小サイズで高速なかわりに、ウィンドウのアイコン化、メニュー、ツールバー、ドッキングエリアなどの気の利いた機能はありません(でもウィンドウのタイトルバーはサイドについていてかっこいい)。1996年に開発されたものですが未だに公式サイトが存在し、Ubuntuで動作するのがスゴイですね。
Window Maker
Window MakerはNEXT Step風のインターフェイスを持つウィンドウマネージャーとして人気がありました。Wikipediaによると「1990年代後半ごろでは、いくつかのディストリビューションで標準のウィンドウマネージャとして採用されていた」ことから使ったことがある人も多いでしょう。メモリ使用量は7MB。公式サイトも存在し、2013年1月3日にバージョン0.95.4がリリースされています。これも息が長いです。
Unity
Ubuntuのデフォルトデスクトップがこれ。最近の環境だけあって192MBもメモリを使うようです。といっても(wm2やWindow Makerといった)ウィンドウマネージャというより、統合デスクトップ環境と呼ぶほうがふさわしいソフトだと思うので、メモリ使用量が多いことだけをアレコレ言うのは不公平かも。
結論
ということでそれぞれのデスクトップ環境のメモリ使用量をグラフにしたものがコレ。最近のLinuxデスクトップ環境の富豪っぷりがよく分かる結果になっています。メモリ使用最大は僅差でUnitiyを抜いたKDEでした。
昨今のPCはGB単位のメモリを積んでいるのが普通なので、メモリ使用量を気にすることは少ないかもしれませんが、仮想環境や、古いPCにLinuxをインストールするときなど参考になるかもしれません。