Microsoftは数年前からWindows上でEdgeブラウザの使用を強力に推進しており、例えば「microsoft-edge://」プロトコルは、標準ブラウザであるEdgeでしか開けないようになっています。
このプロトコルは内蔵のWindows検索や「ニュースと関心事項」ウィジェットで等使用されていて、ユーザーがデフォルトブラウザを変更しているかどうかにかかわらず、これらのリンクはMicrosoft Edgeで必ず開かれることになっているのです。
ただし、この挙動を変更することができるサードパーティ製ツール「Edge Deflector」が存在しましたが、Microsoftが、Windows 11 Build 22483と22494の間で、プロトコルの変更を不可能にし、アプリが使えなくなったことが分かりました(gHacks)。
Edge Deflectorの開発者は以下のように状況を説明しています。
You can’t change the default protocol association through registry changes, OEM partner customizations, modifications to the Microsoft Edge package, interference with OpenWith.exe, or any other hackish workarounds.
レジストリの変更、OEMパートナーによるカスタマイズ、Microsoft Edgeパッケージの変更、OpenWith.exeの干渉、その他のハッキングによる回避策によって、デフォルトのプロトコルの関連付けを変更することはできません。
Microsoft doesn’t even bother throwing up the “An app default was reset” error message. It just silently ignores the UserChoice registry keys for the protocol in the registry and opens Microsoft Edge instead. Windows still uses the default protocol associations to detect and present possible Edge beta or preview builds.
Microsoftは、「アプリのデフォルトがリセットされました」というエラーメッセージを表示することもありません。レジストリにあるプロトコルのUserChoiceレジストリキーを静かに無視して、代わりにMicrosoft Edgeを開きます。Windowsはまだデフォルトのプロトコルの関連付けを使用して、Edgeのベータ版またはプレビュー版の可能性を検出して表示します。
開発者のDaniel Aleksandersen氏は、Edge Deflectorを動作させることは可能だが、それにはWindows 11の破壊的な変更が必要で、これと戦う価値がないと説明しています。このため、アプリの更新を中止し、ユーザーにはEdgeを使用するか、Microsoftが引き続き推進している「ニュースと関心事項」ウィジェットなどの機能を無視するかの選択肢を残すことにしたとのことです。
同氏は、地元の独禁法規制当局に苦情を申し立てるか、Linuxに乗り換えるのが最善の方法だとMicrosoftの方針に苦言を訴えています。