Windows 10でカレンダーやフォト、電卓、メール、フィードバックハブなどの組み込みアプリが「ファイルシステムエラー(-2147219196)」でクラッシュするという問題が報告されていましたが、Microsoftがこの問題を認識し、修正版をMicrosoft Storeで提供する予定であることがわかりました(Windows Latest)。
Microsoftは1月23日に組み込みアプリをMicrosoft Store経由で自動アップデートしていて、このアップデートが問題の引き金となっています。全てのシステムで不具合が発生するわけではなく、2000年代初頭に市場に出回っていたAMD Athlon、Intel Quad、Core 2 Duoプロセッサーなど、古いハードウェアのみに影響するとみられていました。
MicrosoftのMahmoud G Saleh氏は、フォーラムで次のように答え、根本的な原因がvclibsフレームワークパッケージの不注意な変更にあったと説明しています。
Hi, the Visual C++ team has identified the problem as a regression in the vclibs framework package that the Photos app and other apps depend on. The problem affects computers with older hardware (that do not support SSE 4.2 instructions). Microsoft is currently working on validating a solution and it's expected to rollout to affected customers soon.
こんにちは、Visual C++チームは、Photosアプリや他のアプリが依存しているvclibsフレームワークパッケージのリグレッションとして問題を特定しました。この問題は、(SSE 4.2命令をサポートしていない)古いハードウェアを搭載したコンピュータに影響します。マイクロソフトは現在、解決策の検証に取り組んでおり、影響を受ける顧客には間もなくロールアウトされる見込みだ。
フォトやその他アプリが依存しているvclibsフレームワークパッケージが、SSE 4.2命令を必要とするように変更されしまい、SSE 4.2をサポートしていない古いハードウェアでアプリが正常に動作しなくなっていたようです。
SSEはPentium IIIなどの古いプロセッサでもサポートされていましたが、SSE 4.2のサポートは第一世代Intel Core i7以降となります。
Microsoftは修正版をMicrosoft Storeを通じて配布する予定です。