Microsoftが5月に発表し、プライベートテストを実施していたクラウド開発環境「Microsoft Dev Box」のパブリックプレビューが始まりました(Neowin)。
Dev Boxは、クラウド経由で開発者用のワークステーションを提供することを目的としており、Azure Deployment EnvironmentsやIntune、Endpoint Managerとの統合により、既存のプロジェクトテンプレートを使用し、すぐに使い始めることができます。
IT管理者にとってはハードウェアの調達、コンプライアンスの準拠、セキュリティ等に関する負担が低減し、開発者にとっても、必要なツールがすでにDev Boxにインストールされているため、開発時間の短縮につながる可能性があるというメリットが存在します。マネージドサービスであるため、Web経由でどこからでもアクセスできるという利点もあります。
Dev BoxへのアクセスはAzure Active Directory(AAD)で制御されており、さまざまなユースケースに合わせて、4 vCPUs/16GB RAMから、最大32 vCPU/128GB RAMまでのマシンを構成することができます。
Microsoftは、Dev Boxのメリットを以下のように説明しています。
Developer flexibility and productivity can’t come at the expense of security or compliance. Microsoft Dev Box builds on Windows 365, making it easy for IT administrators to manage dev boxes together with physical devices and Cloud PCs through Microsoft Intune and Microsoft Endpoint Manager. IT admins can set conditional access policies to ensure users only access dev boxes from compliant devices while keeping dev boxes up to date using expedited quality updates to deploy zero-day patches across the organization and quickly isolate compromised devices. Endpoint Manager’s deep device analytics make it easy to audit application health, device utilization, and other critical metrics, giving developers the confidence to focus on their code knowing they’re not exposing the organization to any unnecessary risk.
開発者の柔軟性と生産性は、セキュリティやコンプライアンスを犠牲にして成り立つものではありません。Microsoft Dev BoxはWindows 365を基盤としており、IT管理者はMicrosoft IntuneとMicrosoft Endpoint Managerを通じて、Dev Boxを物理デバイスやクラウドPCと一緒に簡単に管理することができるようになります。IT管理者は、条件付きアクセスポリシーを設定して、ユーザーが準拠したデバイスからしかDev Boxにアクセスできないようにするとともに、迅速な品質更新を使用してDev Boxを最新の状態に保ち、ゼロデイパッチを組織全体に展開し、感染したデバイスを迅速に隔離することが可能です。Endpoint Managerの詳細なデバイス分析により、アプリケーションの健全性、デバイスの使用率、その他の重要な指標を簡単に監査できるため、開発者は安心してコードに集中し、組織を不必要なリスクにさらしていないことを確認することができます。
Microsoft Dev Boxの料金は従量制(pay-as-you-go: PAYG)で、価格は1時間ごとの使用量に基づき、リソースの消費量に大きく依存しています。自動化により、始業時にDev Boxをウォームアップし、終業時はアイドル状態になったら停止させることも可能です。
Microsoft Dev Boxの詳細については、こちらの専用ページから確認可能です。