Microsoftは、Windows 11上のEdgeブラウザにCopilotとの新たな連携機能を導入し、AIによるブラウジング体験の強化を進めていることがわかりました。試験中の機能を利用すると、開いているタブをCopilotに送信して、文脈をもとに質問したり、情報を整理したりすることが可能になるとのことです(Windows Latest)。
1つ目の新機能は、タブを"タグ付け"してCopilotと文脈共有する機能で「タブ・タギング」と呼ばれています。Edgeの新しい「+」アイコンから、タブをCopilotに追加すると、Copilotはタブの内容を自動で認識し、会話の文脈として活用するようになります。例えば、OneDriveの新機能と価格に関するタブを追加すると、Copilotが両方の情報を統合して回答してくれるのです。
2つ目の新機能は「Journeys」と呼ばれ、過去のブラウジング履歴をAIが要約してくれる機能です。過去7日間のブラウジング履歴をもとに、目的別にまとめたカードを表示し、カードをクリックすると関連する履歴がCopilotによって要約され、作業の再開や情報の再確認に利用することができます。プラバシーの懸念に対し、Microsoftは「履歴データはAIトレーニングや広告には使用しない」と明言しています。
この機能は、個人のMicrosoftアカウントでのみ利用可能となっています。
EdgeのAI統合がさらに強化
Microsoft EdgeはCopilotモードを搭載するなど、すでにAI機能が充実したブラウザですが、これらの新機能によってさらにAI関連の機能が充実することになりそうです。Copilotによるタブの理解や履歴の要約は、情報の断片化を防ぎ、より目的に沿ったブラウジング体験を可能にすることが期待されます。
Perplexity CometやOpera NeonのようなAIブラウザが注目を集めるなか、これがMicrosoftのアンサーなのかもしれません。