MicrosoftがWindows 10の標準ブラウザとして開発を進めるWebブラウザ「Microsoft Edge」。ChromeやFirefoxといった他のWebブラウザと比較するとシェアは低いのですが、マルウェア対策や、フィッシング対策を真面目に考えている方にとっては使ってみる価値のあるブラウザかもしれません。
テキサス州オースティンのNSS Labが行った調査によると、Edgeはブラウザ内で動作する資格情報フィッシングの92%を防ぎ、ソーシャルフィッシングマルウェア(SEM)の攻撃も100%妨害することに成功。ChromeやFirefoxを上回っていることがわかりました(Computerworld、slashdot)。
SEM攻撃は悪意のあるコードをユーザーのコンピューター上にダウンロードさせるという特徴を持ちますが、Edgeは、FacebookやTwitter等、ソーシャルサービスに含まれるリンクや、コンピュータが感染したといった偽の通知からのダウンロードを防ぐことに成功しています。
一方ライバルのChromeはフィッシング攻撃の74%、SEM攻撃の88%をブロックし、Firefoxはフィッシング攻撃の61%、SEM攻撃の70%をブロックしています。
ChromeとFirefoxはSafe Browsing APIによってさまざまな攻撃を防いでいますが、歴史的にFirefoxの実装はChromeに比較するとパフォーマンスが低いことが知られているようです。
優れた成績を残したEdgeですが、シェアはかなり低く、全パーソナルコンピューターに占めるシェアは5%に留まっています。