Microsoftは7月24日(現地時間)、Windows 11 24H2へのアップグレードを妨げていた互換性制限(Safeguard Hold)をまた一つ解除しました。対象は、人気ゲームで使用されている「Easy Anti-Cheat」ソフトを導入している一部ユーザーです。
Windows 11 24H2の既知の不具合をまとめたページには以下のような内容が掲載されています。
Easy Anti-Cheatは、PCゲームのセキュリティとチート防止措置の一環として、一部のゲームで自動的にインストールされます。Windows 11 Version 24H2では、ユーザーが特定のゲームを開いたりプレイしたりすると、影響を受けたデバイスが応答を停止し、「MEMORY_MANAGEMENT」というエラーメッセージを含むブルースクリーンが発生していました。
この問題が発生するデバイスのほとんどは、2024年4月以前にリリースされたEasy Anti-Cheatドライバーを使用していて、IntelのAlder Lake+プロセッサとvProプラットフォームを搭載したデバイスで限定的に発生します。
Resolution: The safeguard hold has been removed as of July 24, 2025. Eligible devices without other safeguard holds can install Windows 11, version 24H2 via Windows Update. Some devices might display a warning indicating that an incompatible version of Easy Anti-Cheat is installed on the device and that it may be possible to update to it by launching and updating frequently-played games. Easy Anti-Cheat update availability depends on the game publisher. A confirmation will be requested in order to proceed with the Windows installation.
Please note that the issue described here is not expected to occur even if older versions of Easy Anti-Cheat are present on a device, unless they are launched as part of a game. Windows is not affected by the inactive presence of these older versions of Easy Anti-Cheat, if they are unused.
解決策：2025年7月24日をもって、セーフガードホールドが解除されました。他のセーフガード ホールドがない対象デバイスは、Windows Update 経由で Windows 11 バージョン 24H2 をインストールできます。一部のデバイスでは、デバイスに互換性のないバージョンの Easy Anti-Cheat がインストールされていることを示す警告が表示され、頻繁にプレイするゲームを起動して更新することで更新可能である可能性があります。Easy Anti-Cheat の更新の可用性は、ゲームパブリッシャーに依存します。Windows のインストールを継続するには、確認が求められます。
ご注意ください：ここで説明されている問題は、デバイスに古いバージョンのEasy Anti-Cheatがインストールされていても、ゲームの一部として起動されない限り発生しないものと予想されます。使用されていない古いバージョンのEasy Anti-Cheatの非アクティブな存在は、Windowsに影響を与えません。
Microsoftはすでに、緊急パッチKB5063060を6月11日に提供してこの問題を修正していましたが、1ヶ月以上の検証期間を経て、Safeguard Holdが正式に解除されることになりました。
なお、Microsoftは、古いEasy Anti-Cheatがインストールされている場合に警告が表示されることがあると注意していますが、その場合でも該当ゲームを起動しない限りBSODの心配はないとしています。
