Windows 11のファイルエクスプローラーはデザインが刷新された反面、ファイルの読み込みが遅く、検索結果を表示するのにも時間がかかるというパフォーマンスに関する問題が報告されています。
先日もファイルエクスプローラーをフルスクリーン表示に切り替えた後元に戻す(F11キーを2回押す)ことで表示速度が改善するとの裏技が発見され注目を集めているなか、Microsoftがこの問題を解決するための作業に積極的に取り組んでいることがわかりました(Neowin)。
実際、Windows 11のBetaチャンネルビルドや、Devチャンネルビルドではファイルエクスプローラーに関する修正が多数行われている事が判明しています。
Betaチャンネルビルドのリリースノートより:
- We made some more improvements to help with the performance of loading Home. Also fixed a memory leak related to Home that would grow each time Home was refreshed or accessed.
Devチャンネルビルドのリリースノートより:
- Fixed an issue where rapidly opening two File Explorer windows might make explorer.exe crash.
- Made a few more fixes to help improve File Explorer launch performance, including fixing a leak which would impact performance over time.
- Fixed an issue which could make explorer.exe crash when navigating away from Home.
- Fixed an issue where trying to open Gallery after new images had been added might result in a crash.
- Fixed an issue where the progress wheel in the tab would get stuck showing that File Explorer was loading a folder when the loading had actually already finished.
Home画面の読み込みパフォーマンスの改良や、起動速度の改善が行われたほか、2つのウィンドウを素早く開くexplorer.exeがクラッシュする問題など、安定性の改良も行われています。
Microsoftは、ファイルエクスプローラーWinAppSDK(WinUI)をベースとして再構築しており、この更新によって、パフォーマンスが劣化しているのではないかとの指摘も行われています。
1年に1回の機能アップデートとして注目を集める「23H2」のリリースが迫りつつあるなか、ファイルエクスプローラーの問題がどこまで解決するのか注目を集めそうです。