仮に作成した画面や機能がその後使い続けられることはよくありますが、それはMicrosoftのような巨大企業であっても変わりはないのかもしれません。
Microsoftでタスクマネージャー、ピンボール、ZIPサポートなどの開発に携わったベテランエンジニア、デイブ・プラマー氏は、自身のXアカウントで、Windowsのフォーマットダイアログの作成秘話を語っています。
I wrote this Format dialog back on a rainy Thursday morning at Microsoft in late 1994, I think it was.
We were porting the bajillion lines of code from the Windows95 user interface over to NT, and Format was just one of those areas where WindowsNT was different enough from… pic.twitter.com/PbrhQe0n3K
— Dave W Plummer (@davepl1968) March 24, 2024
この情報によると、1994年にデイブ氏を含めたソフトウェアエンジニアは、Windows 95からNTへの「数十億行のコード」の移植に謀殺されていたとのこと。この中にフォーマットダイアログのUIを作り直すための作業が含まれており、プラマー氏は縦型のシンプルなレイアウトの画面をVC++2.0のリソースエディタで作成します。
縦型レイアウトは、チェックボックスにおおよそ正しい順番でチェックを入れられるようにするため選択されたもので、「エレガントなUI」が登場するまでの一時的な実装と考えられていました。
しかしそれから30年近くたったいまでも、新しいフォーマットダイアログが作られることはなく、当時と同じ画面が使い続けらることになります。またFATボリュームのフォーマットサイズが32GBに制限されるのも、明確な理由がない恣意的な選択だったとのことです。
[via Neowin]