Microsoftは現在、Windows 10のデフォルトブラウザとして「Microsoft Edge」を採用し、IEのWebサイトでもEdgeの使用を呼びかけています。
IEの最新版であるIE 11以外の旧バージョンのサポートもすでに終了しているなか、MicrosoftのサイバーセキュリティエキスパートChris Jackson氏は2月6日(現地時間)、「The perils of using Internet Explorer as your default browser(デフォルトのブラウザとしてInternet Explorerを使用することの危険)」と題したブログ記事をWindows IT Pro Blogで公開し、IEを使い続けることの危険性を訴えています(The Verge)。
同氏は、いまだに企業ユーザーが業務用アプリケーション等のためにIEを使い続けようとしていると指摘し、これが技術的負債であると説明しています。IEを採用することは目先のコストの節約にはつながりますが、長期的には最適ではない選択を行っている可能性がたかいという考えです。
IEにはIE6で後方互換モードが導入され、IE11でもエンタープライズモードによって、旧バージョンのブラウザの表示モードのエミュレートが可能です。とはいえIE8からIE10のサポートはすでに終了しており、多くのWebアプリケーションの開発者もIEの表示の互換性を考慮しておらず、最新のモダンブラウザに移行するのが最適だと結論づけています。
例えばe-TaxのWeb版ではInternet Explorer 11が推奨環境となっているなど(Macの場合はSafari)、一部WebサイトではいまだにIEの使用が推奨(強制?)されることが多い印象です。今後EdgeがChromiumベースのものに生まれ変わることで状況が変わるのでしょうか。