MicrosoftはWindowsの更新プログラムを提供する際、たいていの場合はそれと対になるサポートドキュメント(KBページ)を公開しています。
サポートドキュメントは更新プログラムのリリースとほぼ同時に公開されるのが恒例ですが、たまに遅れる場合もあり、Microsoftはこれを防ぐため、事前サポートドキュメントを公開すべきだとgHacksが主張しています。
gHacksによると、2月の月例更新プログラムは、Windows Updateなどでプログラム本体の配布が始まった段階でも、サポートドキュメントが公開されず、リリース後1時間ほども更新プログラムの内容が確認できない状態だったとのこと。サポートドキュメントの公開が遅れた理由は不明ですが、企業や組織のPC管理者や一般ユーザーが、アップデートがどのような内容なのか、確認できない状態に置かれていたのは問題だとの主張です。
このような事態は初めてではなく、アップデートがリリースされる前に、サポートドキュメントが常に公開されていることを保証するため、サポートドキュメントを事前に公開するオプションがあると提案しています。
サポートドキュメントはセキュリティ上、悪用可能な情報は提供されておらず、事前に公開したとしても問題になることはなく、またリリース直前に情報を追加する必要が生じた場合でも、情報を更新することで対応することができると説明しています。リリースされるまではプレビューとして記事を表示し、実際のリリース前であることをユーザーに周知することも可能だというのです。
個人ユーザーならばともかく、多くのデバイスを担当する企業や組織のPC管理者にとって、サポードキュメントが存在しない更新プログラムをインストールするのは避けたい事態かもしれません。Microsoftがなんらかの対策をとってくれることを期待したいと思います。