Stadiaなどのゲームサービスで採用されれているのと同じコンセプトを用いた新しいブラウザ「Mighty」が発表されました(9to5Google)。MightyはChromeが遅いというよく聞かれる不満を解消するため、クラウド上のパワフルなコンピューターからブラウザをストリーミングするというアイデアを採用しています。
Mighty社は コストを下げるためにカスタムサーバーを設計し、低レイテンシーのネットワークプロトコルを構築し、Chromiumをフォークして様々な低レベルのレンダリング/エンコーダーパイプラインと直接統合することに成功したとのこと。macOSの機能と「相互運用」しており、デモはすべてMac上で行われています。
同社は当初、Microsoft Windowsをストリーミング配信する予定でしたが、ユーザーのコンピューターの使用目的はほとんどブラウザで、本当に必要なのはより高速なブラウであることがわかり、ブラウザのストリーミングに切り替えたと説明しています。
macOS上のクライアントはビデオウィンドウをストリーミングするだけなので、ローカルで使用するメモリは、10倍以下、500MB以下のRAMしか使用しません。4K、60フレーム/秒で動作し、タイピングやマウスの移動、スクロールの際にラグを感じることはないとMighty社は説明しています。
またプライバシーに関しても、キーストロークは、ホストされたクラウドマシンに送信される際に暗号化され、クッキーから閲覧履歴まで、すべての情報が秘密裏に管理され、決して販売されることはない と説明されています。
現在フォームに情報を登録することでアクセスをリクエストする事が可能で、価格は月額30ドルが計画されています。