Ubuntuの開発で知られるCanonicalは11月9日(現地時間)、「Multipass 1.8」の提供を開始したことを発表しました(Neowin)。
Multipassは、Linux、Windows、MacなどのデバイスからUbuntuの仮想マシン(VM)を実行することができるツールで、今回のアップデートではAppleの新しいプロセッサM1を搭載したMacに対応ています。
M1搭載Macでは、VirtualBoxやVMWareといった人気仮想化ソフトの対応が遅れており、MultipassでM1をサポートする重要性は高いといえます。またMultipassにはセットアップや設定の手順を省略し、開発作業に集中できるというメリットも存在します。
CanonicalのプロダクトマネージャーNathan Hart氏は、Multipassの効率性を以下のように説明しています。
Canonical wants to get developers running on Linux faster than any other option on the market, and the Multipass team has helped accomplish that.
Canonicalは、開発者が市場のどのオプションよりも早くLinuxを使えるようにしたいと考えており、Multipassチームはその実現に貢献しています
Multipass 1.8では、M1アーキテクチャのサポートに加えて、VM内のコマンドをホストOS上のコマンドに結びつけることができる「エイリアス」昨日が追加されました。これにより、VM内のソフトウェアをホストの端末から直接実行することができ、あらゆるLinuxプログラムをネイティブに近い状態で使用することができるようになっています。
Multipassの使用方法はこちらで確認可能です。