Oracleは21日(現地時間)、MySQL 5.7系初のGA版となる「MySQL 5.7.9」をリリースしました(MySQL Server Blog、クラウドWatch)。現在公式サイトより、Windows / OS X / Linux用など各プラットフォーム向けのインストーラーパッケージやソースファイルをダウンロードすることができます。
MySQL 5.7.9は、前バージョンのMySQL 5.6と比較して3倍高速になるなどパフォーマンスが飛躍的に向上したほか、ユーザービリティや管理性、セキュリティの面でもさまざまな改良点が行われています。
具体的な注目点として、InnoDBやテンポラリテーブルの改良によるパフォーマンスおよびスケーラビリティの改善、JSONサポートの追加、レプリケーションの改良、パフォーマンススキーマの改良、"secure by default"の方針にそったセキュリティの改善、Optimizerの強化、GISの改良などがあげられています。
反面5.7では例えばパスワードの有効期間がデフォルト360日に設定されるなど、これまでの感覚で使用するとはまってしまう「罠」が存在していることが指摘されています。5.6からアップグレードする場合、十分確認しておいたほうがよさそうです。