macOS/iOS用の人気ノートアプリ「Notability」がサブスクリプションモデルに移行することを発表し、大きな論争となっています。
既存の有料プレミアムオプションを購入したユーザーは、1年間限定でその機能を利用でき、それ以降は他のユーザーと同等の利用料金を支払う必要があるという発表のためでしたが、開発者が、この方針を変更すると発表したことがわかりました(9to5Mac)。
Notability開発チームは以下のような情報をブログに掲載しています。
Yesterday, we made a big announcement regarding our transition to a free app with an optional subscription. We heard the disappointment from our existing customers, and we want to correct our course.
昨日、私たちは、無料アプリとオプションのサブスクリプションへの移行について大きな発表を行いました。既存のお客様からの失望の声を聞き、私たちは軌道修正をしたいと考えています。
Today, we are making some changes (coming soon in Notability version 11.0.2). Everyone who purchased Notability prior to our switch to subscription on November 1st, 2021 will have lifetime access to all existing features and any content previously purchased in the app.
本日、私たちはいくつかの変更を行います(Notabilityバージョン11.0.2にて近日公開予定)。2021年11月1日にサブスクリプションに移行する前にNotabilityを購入された方は、既存のすべての機能とアプリで購入したすべてのコンテンツに生涯アクセスできます。
This includes the core Notability experience that users know and love, including unlimited editing, iCloud sync, and any features or content that was previously purchased through the Notability Shop.
これには、無制限の編集、iCloud同期、Notability Shopで購入した機能やコンテンツなど、ユーザーの皆様にご愛用いただいているNotabilityのコアとなる機能が含まれます。
既存のユーザーにとってはとりあず安心できる発表だといえますが、試してみて駄目ならば謝れば良いという方針だと批判するコメントも寄せられています。
今回のケースは、既存のアプリをサブスクリプションベースのビジネスモデルに変更する場合、既存のユーザーがすでに支払っている主要な機能を奪ってはならないと取り決めた、App Store Review Guideline 3.1.2(a)に違反しているとも指摘されていました。これに限らず買い切り制アプリのサブスクリプションベースへの移行は大きな反発を招く傾向にあります。