OpenCore Legacy Patcherを使って古いMacに最新macOSをインストールする方法

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AppleはmacOSのバージョン毎にインストールできるMacのモデルを厳密に定めています。

サポート対象外となった古いMacに最新版のmacOSをインストールすることは通常は不可能ですが、これを可能とするツール「OpenCore Legacy Patcher(OCLP)」が存在します。

OCLPを利用すれば、例えばMac mini 2011のような古いMacに、2024年にリリースされたmacOS Sequoiaをインストールすることもできるのです!

もちろん古いMacの処理能力のせいで重く感じたり、パッチが完全ではなく一部の機能が動作しない場合があるなど注意点はありますが、押し入れに眠っているMacを活用したい場合は選択肢の1つとなります。

以下使用方法を説明します。

なお今回は、macOS High SierraまでがサポートされているMac mini 2011にmacOS Sequoiaをインストールします。

事前準備

古いMacに最新版のmacOSをインストールする前に、公式サポートされている最新のmacOSをクリーンインストールして動作確認しておくことをおすすめします。

動作を確認しておくことで、ハードウェアの不具合か、OCLPの不具合かを切り分けやすくなりますし、USBインストールメディアを作成しておけばすぐに元に戻すことができます(Mac mini 2011の場合はmacOS High Sierra)。

古いmacOSのUSBインストールメディアの作成方法は当ブログに掲載していますのでご参考までに。

Appleは9月26日、macOSの最新版「macOS High Sierra 10.13」をリリースしました。 対応するMacでは、Mac App Storeを利用して既存

MISTと呼ばれるツールを使ってインストーラーをダウンロードすることもできます。

macOSインストーラーのダウンロード&作成

以下、公式ドキュメントを参照しながら作業します。

OCLPを使用するには、最新版のmacOSのインストール用USBメディアを作成し、そこにパッチを当てる必要があります。作業は他のMacでもできますが、今回はmacOS SequoiaをインストールするMac mini 2011上で直接実行しました。USBメモリは32GBのものを使用しました。

GitHubから最新のOpenCore-Patcher.pkgをダウンロードして実行します。

OpenCore Legacy Patcherアプリを実行すると以下のような画面が表示されます。

▲「Create macOS Installer」をクリックします。

▲「Download macOS Installer」をクリックします。

▲「macOS Sequoia」選択し、「Download」をクリックします。

ダウンロードが完了したらポップアップが表示されます。

▲「Create macOS Installer」をクリックし、「Yes」を選択します。

▲「Install macOS Sequoia」をクリックします。

▲接続したUSBメディアを選択します。

▲macOS Sequoiaインストールメディアの作成が始まります。USB 2.0しかサポートしていない古いモデルの場合かなり時間がかかります。

▲インストールメディアの作成が終わったらここにパッチをあてていきます。「Yes」を選択します。

▲OpenCoreのビルドが始まります。終わったら「Install to disk」を選択します。

▲OpenCoreをインストールするディスクを選択します。ここではUSBメモリである「disk2 - TransMemory」を選択します。

▲パッチを適用するボリュームを選択します。デフォルトでOK。

▲「Reboot」をクリックするとMacが再起動します。Optionキーを押しながら再起動し、起動メニューを表示します。

macOS Sequoiaのインストール

Optionキーを押しながらMacの電源を入れます。

▲最初の起動メニューが表示されたら「EFI Boot」を選択します。

▲次のメニューでは「Install macOS Sequoia」を選択します。

あとは通常通りmacOS Sequoiaをインストールするだけです。成功すればmacOS Sequoiaのデスクトップが表示されます!

インストール後は内蔵ストレージにOpenCoreが適用されていない状態となっています。

▲上記画面が表示されたら「OK」をクリックし、内蔵ストレージにもOpenCoreを適用します。これで内蔵ストレージから起動できるようになります。

完璧ではないが選択肢としてはアリ

上記の手順でMac mini 2011にmacOS Sequoiaをインストールすることができました。ただしすべてが完璧というわけではなく、動作は全体的に重く、一部の壁紙が表示できなかったり、ウィンドウのリサイズがガクガクするなどの不具合もあります。

どの程度使えるのかは、Macの状態や処理能力、インストールするmacOSのバージョンなどによって異なるため、実際にインストールしてみないとわからない部分も多いと思います。

手元に自由に使える古いMacがある場合に選択肢としてアリだと思います。

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