AppleはmacOSがインストールできるMacのモデルを厳密に管理しています。
このため、毎年macOSがバージョンアップするたびに、一部のMacは非対応となっており、それは2022年の秋に一般公開が予定されているmacOS Venturaでも変わりがありません。
しかし、この流れに逆らい、非対応の古いMacに最新のmacOS Venturaをインストールすることをめざす「OpenCore Legacy Patcher」の作業が進められています(AppleInsider)。プロジェクトリーダーのMykola Grymalyuk氏は、数ヶ月の作業の後、「レガシーMetal GPU」を搭載したMacでmacOS Venturaを動作せることに成功したと説明しています。
After many months of work, we’ve finally gotten macOS Ventura running on legacy Metal GPUs!
This includes my early 2008 Mac Pro (Nvidia Kepler and AMD GCN 1), 2012 Mac mini, 2014 Mac mini and 2014 5k iMac! pic.twitter.com/cMQ5Qk8uoo
— Mykola Grymalyuk (@khronokernel) August 22, 2022
投稿されたスクリーンショットでは、2008 Mac Pro(Nvidia Kepler/AMD GCN 1)、2012 Mac mini、2014 Mac mini、2014 5k iMacでmacOS Venturaのベータ版が動作している様子が確認できます。
OpenCoreは、マニアが自作のHackintoshを作成するために使用するブートローダです。OpenCore Legacy Patcherはこれを応用し、公式にはサポートされていない古いMacで新しいmacOSを実行できる機能を実装しています。
macOS Venturaが古いMacで動いたとしても、Appleが提供するすべての機能が利用できる保証はありませんが、今後の作業の進捗に期待ができる状況です。