AppleはOSのサポート対象ハードウェアを厳格に定めており、それは2023年の秋に正式公開予定のmacOS Sonomaでも変わりません。macOS Sonomaでは、macOS Venturaと比較すると一部のMacがサポート対象外となっていますが、この制限を取り払うべく、OpenCore Legacy Patcherプロジェクトが作業を始めていることが分かりました(AppleInsider)。
OpenCore Legacy Patcherは、本来サポート対象外の古いMacに新しいmacOSをインストールするできるようにするオープンソースユーティリティです。プロジェクトのリーダーであるMykola Grymalyuk氏は、現在開発チームがmacOS Sonomaへの対応をすすめていると説明し、その証拠として、Mac Pro 2013上でmacOS Sonomaの実行に成功したことを示すスクリーンショットを公開しています。
The team and I have been hard at work with macOS Sonoma development, and thought some people might like a bit of a sneak peak.
And here we are, a 2013 Trans Can Mac Pro running #macOS 14.0, #Sonoma!
We still have a ton of work to do, but hope everyone’s excited for this fall! pic.twitter.com/mQyYQ76jHR
— Mykola Grymalyuk (@khronokernel) June 7, 2023
プロジェクトは現在、サポート対象外となった2017年発売モデルのサポート計画を進めています。
- iMac (21.5-inch, 2017)
- iMac (Retina 4K, 21.5-inch, 2017)
- iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
今のところ、これらのデバイスではワイヤレス機能が使用できないという大きな制限が存在するものの、グラフィックスは影響を受けず、完全に互換性があるとのこと。チームは、31001コンパイラを利用するグラフィックカードに関連する問題への対応を進めています。