ここ数年OS Xのバージョンアップに合わせる形で、「Parallels Desktop」も毎年バージョンアップしています。仮想ソフトウェアの技術はある程度成熟してきているので、飛躍的な機能アップは無理だろうなとは思っていたのですが、今年もやはりバージョンアップに付き合ってしまいました。
実際バージョアップしてみると「Parallels Desktop 10 for Mac」で結構便利になっている点があることに気付かされました。以下紹介したいと思います。
気になる新機能
Parallels Desktop 10でどのような新機能が追加されたのかの概要を知りたい場合はオフィシャルの「新機能の紹介」が参考になります。Windows関連の機能の強化が多く挙げられていて、相変わらずWindowsの仮想化に強いソフトであることが分かります。
この中で個人的に気になったのは以下の新機能です。
- バッテリー持続時間が最大30%伸びた。
- Macのメモリ管理が10%低く抑えられるようになった。
- リアルタイムに仮想ディスクを最適化できるようになった。
どの機能もMacのリソースをより有効に使えるようにするためのもので、地味ながらバージョンアップする価値がある機能だと思います。
↑特に、Parallels Desktop 10 で導入されたリアルタイムでのディスク最適化は、ストレージ容量が少ないMacを使っている場合かなりありがたい機能ではないでしょうか。Mac mini 2012の環境をバージョンアップしたところ、最初からONになっていました。
↑新機能一覧に特に書かれておらず、以前のバージョンと比較したわけでもないのですが「フルスクリーン表示」と「ウィンドウ表示」の切り替えが高速になっているような気がしました(高速化の恩恵?)。
↑コントロールセンターもかっこよく改善。サムネイルが大きくなっています。
もちろんYosemite / Windows 8.1など最新OSへの対応も見逃せません。Windows 9のプレビュー版は9月末にリリースされるとのもっぱらの噂ですが、Parallels 10もおそらく対応してくるだろうと予想できます。
まとめ
Parallels Desktop 10はMacでWindowsを使いたい人におすすめの仮想化ソフトです。Parallelsは過去、仮想化Windowsのパフォーマンスで、他のソフトより優秀だったので、バージョン10でもおそらく現段階で最高のパフォーマンスを達成していると思います(VMware Fusion 7との詳細な比較ベンチマークはまだみつかりませんが)。
少しでも良い仮想Windows実行環境を求める人ならばバージョンアップ/新規購入する価値はあるソフトだと思います。