25日にリリースが予告されていたRuby用の超高速アプリケーションサーバー「Raptor」がついに公開され、意外な事実が判明しました。なんと「Raptor」は「Phusion Passenger 5」のコードネームだったのです(Phusion Corporate Blog、Hacker News)。
Phusion Passengerは、Apatcheおよびnginx用のモジュールで以前よりRails用のアプリケーションサーバーとして利用されてきた実績があるソフトウェアです。誰が作成しているのか謎につつまれていたRaptorですが、Phusion Passengerの新バージョンだとすれば、驚異的なスピードアップがなされていても不思議ではないのかもしれません。
"Phusion Passenger"ではなく、"Raptor"という新しい名前を使用したのはマーケティングの一環…とはいえ、パフォーマンスは実際に向上しているようですし、オープンソース版は無料でダウンロードして利用することができるので、パフォーマンスに悩んでいるRailsアプリ管理者は試してみる価値はあるでしょう。
ただ、Hacker Newsのコメント欄を読むと「少しがっかりした」との意見書き込まれていて、全く新しいサーバーを期待していた人にとっては肩透かしだったかもしれません(私も…)。