MicrosoftがQualcommと共同で開発中であると発表されたARM版のWindows 10。もともとモバイル用に開発されているモダンなARM64プロセッサを採用したWindows 10デバイスは、電力を有効に活用することが可能となり、バッテリー持続時間の面で大きな恩恵があると期待されています。
そのような中、Microsoft関連のセキュリティ研究家として知られるLonghorn氏が、ARM64に対応したVisual Studioをいち早く入手し、ARM版Windows 10向けに、いくつかのレガシーアプリケーションをコンパイルすることに成功した、とTwitterでつぶやいていることが判明しました(MSPoweruser)。
This screenshot has nothing special. #Windows10 pic.twitter.com/Y2CoMPrIWN
— Longhorn (@never_released) 2016年12月10日
ARM64 Windows now has recompiled PuTTY. https://t.co/6kzUQ6yWI6 More applications will follow :)
— Longhorn (@never_released) 2016年12月10日
コンパイルに成功したのは人気のsshクライアントPuTTYや、定番圧縮解凍ユーティリティ7-Zipという典型的なx86 Windows用のフリーソフトで、実際にコンパイルしたバイナリファイルがフォーラムで公開されているようです。
ARM64版のWindows 10では、エミュレーション技術によってx86版のWindowsアプリが動作するはずですが、ARM64向けにリコンパイルされた実行ファイルを準備することによって、ネイティブにバイナリを実行することが可能となり、パフォーマンスが向上することが期待されます。