ターミナルマルチプレクサtmuxのPythonクローンともいえる「Pymux」が公開されています(Hacker News)。
Pymuxの基本機能は、tmuxやscreenのように端末を多重化し一つのターミナルで複数のアプリケーションを実行可能とするというもの。現在のところtmuxとほぼ同じショートカットや、似通ったコマンドが実装されています。
またtmuxと比較した場合の改良点として、コマンドラインの補完メニューの存在や、fish-styleのサジェスト機能、Emacs/Viキーバインドが選択可能なこと、検索時のハイライト機能、タイトルバーの存在、24bitカラーのサポートなどがあげられています。
↑24bitカラーのサポートと、自動補完メニュー。
目次
インストール
インストールは「pip install pymux」で可能です。インストール後「pymux」とタイプすれば起動することができます。
OS X El CapitanのiTerm2上で実行してみました。
キーボードショートカットのプレフィックスは「C-b」となっています。tmuxに慣れている方ならばそれほど戸惑わず操作できるでしょう。
Pythonの拡張性に期待
開発者は「なぜtmuxクローンを作成するのか?」という質問に対し、Pythonの開発効率の高さをあげています。tmuxはCで実装されているためパフォーマンスでは優れているものの、Pythonで作られたPymuxのように簡単に機能をテストしたり、実装したりということがしづらいのです。
現状ではtmuxの完成度が上回っていると思いますが、今後の継続して開発されていけば、興味深い新機能が追加されていく可能性はありそうです。