Railsプロジェクトを率いる開発者dhh氏は27日、Railsのメジャーバージョンアップ版「Rails 5.1」のリリースをアナウンスしました。Rails 5.0のリリース以降、4,100以上のコミットが行われ、すべてをより簡単にシンプルすることができるバージョンになったと説明されています。
v5.1の新機能としてははず、JavaScriptとの連携の強化があげられています。JavaScript依存管理のNPMからYarnへの置き換えや、WebpackによるJavaScript(オプショナル)コンパイル機能の追加、jQueryへのデフォルトでの依存性の排除などが行われています。
さらにCapybaraの導入によるシステムテスト機能の改善や、機密情報を保持するためのマスターキー機能の導入、メーラーやルーティング機能の改良、form/tag/form_forのform_withへの統合など、多数の変更が行われています。
Rails 5.1がリリース後、バグフィックスは5.1.xに、セキュリティ修正は5.1.x、5.0.xに、深刻なセキュリティ修正は5.1.x、5.0.x、4.2.xに適用されることになります。4.x系列はサポートされないことになるため、古いバージョンのRailsを利用している開発者は、新バージョンへの移行を見据えて作業を始めた方が良いかもしれません。