Raspberry Pi財団は9月28日(現地時間)、大人気のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi 4」の後継版となる「Raspberry Pi 5」を発表しました。
Raspberry Pi 5は、「プラットフォームのほぼすべての部分がアップグレードされた」新モデルで、全モデルより2倍以上高速化した自社開発シリコンをRaspberry Piとして初めて搭載しています。
クアッドコアの64ビットArm Cortex-A76 CPUは2.4GHzで動作し、BroadcomのVideoCore VII GPUは800MHzで動作します。新しいボードは、Raspberry Piの2倍から3倍高速に動作します。
デュアルHDMIポートや、利用可能なUSB帯域幅の大幅な向上、SDカードのパフォーマンスの向上などさまざまな面で改良が行われています。
主なスペックは以下の通りです。
- 2.4GHz quad-core 64-bit Arm Cortex-A76 CPU
- VideoCore VII GPU, supporting OpenGL ES 3.1, Vulkan 1.2
- Dual 4Kp60 HDMI® display output
- 4Kp60 HEVC decoder
- Dual-band 802.11ac Wi-Fi®
- Bluetooth 5.0 / Bluetooth Low Energy (BLE)
- High-speed microSD card interface with SDR104 mode support
- 2 × USB 3.0 ports, supporting simultaneous 5Gbps operation
- 2 × USB 2.0 ports
- Gigabit Ethernet, with PoE+ support (requires separate PoE+ HAT, coming soon)
- 2 × 4-lane MIPI camera/display transceivers
- PCIe 2.0 x1 interface for fast peripherals
- Raspberry Pi standard 40-pin GPIO header
- Real-time clock
- Power button
Raspberry Pi 5は同じ作業を行った場合Raspberry Pi 4よりも消費電力が大幅に少なく、動作温度も低くなります。しかし性能の上限が高いため、負荷の高いワークロードを実行した場合、消費電力が8Wから12Wに増加します。負荷の高い作業を実行したい場合、アクティブクーラーを使って冷却する事も可能です。
Raspberry Pi 5は4GB RAM搭載モデルで60ドル、8GB RAM搭載モデルで80ドルで予約注文が開始。英国では10月から販売予定です(日本では未定)。Raspberry Pi 4も引き続き生産される予定です。