オープンソースでWindowsを実装するプロジェクト「ReactOS」は現在、GUIセットアップ機能の改善を進めています。
ReactOSでは、すでにテキストモードで動作する「USETUP」が利用可能ですが、GUIモードで動作するセットアップ機能は、全体的に高機能で、GUIになれたユーザーとっても必要なものだと考えられているからです。
ReactOSは前回のブログで、セットアップに含まれるパーティション作成機能にふれ、USETUPとGUIセットアップの違いを次のように説明していました。
Although the installation workflow used by the text-mode USETUP might make sense, from a UI perspective (each action is done from a different screen; only forward progress is allowed, and once an action has been chosen, it cannot be undone), the GUI-mode setup changes some of these assumptions. The wizard-style of the GUI setup allows going back and forth between different pages.
Its partitioning page shows a minimal interface, similar to the text-mode one, but more reminiscent of other GUI partitioning software.
テキストモードのUSETUPで使用されるインストール・ワークフローは、UIの観点からは理にかなっているかもしれませんが)各アクションは異なる画面から実行され、前進のみが許可され、一度選択したアクションは元に戻せなし)、GUIモードのセットアップは、これらの前提の一部を変更します。GUIセットアップのウィザードスタイルでは、異なるページを行き来することができます。
パーティション設定ページでは、テキストモードのものと似ていますが、他のGUIパーティション設定ソフトウェアを彷彿とさせる最小限のインターフェイスが表示されます。
今回、最新のブログ記事が公開され、GUIのセットアップ機能を最終的にひとつにまとめ、3つの大きなバグを修正し、どうにか動作可能になった経緯が説明されています。
統合後のテストでは以下の3つの大きなバグが発見されました。
- ファイルコピー時にハングする。
- ファイルコピーがとても遅くなる。
- すべてのレジストリハイブがカーネルによって読み取り専用モードでマウントされる。
これら3つの大きなバグは修正され、ReactOSのGUIセットアップはギリギリ動くようになったものの、実用する前にはまだ追加の作業が必要だとされています。
- ReactOSの更新/修理」シナリオのウィザードページの遷移を修正する。
- パーティションUIページのコードに追加されたいくつかのハックを削除。
- GUIセットアップがReactOSをインストールする際に、デフォルト言語を常に言語リストの一番最初のもの(インデックス0)に設定するバグを修正...アルバニア語です!
- テキストモードのUSETUPと共有されるブートローダーのインストール機能を改善。
次回のブログポストでは、ReactOS GUIインストーラで行われた、これらの改善が説明される予定です。